
カーメンテナンス
パワーウィンドスイッチの故障修理
買い換えると高額な部品。だったら分解修理しちゃいましょう。 L600/L900系ムーヴをはじめ、L700系ミラ、L800系オプティ、テリオスキット、ストーリアなどなど、多くのダイハツ車に使用されているパワーウィンドのスイッチですが、耐久性に問題があるのか、運転側のAUTOのスイッチが壊れ易いようです。
新品で購入すると部品代だけで19100円(執筆当時)もしますので、中古部品を探されている方、諦めてそのまま使用されている方、多いのではないでしょうか。そこで今回、これを分解して修理にチャレンジしてみました。
車両からの外し方は簡単。手前の境目に内貼り剥がしを差し込んで、テコの原理で持ち上げるだけ。画像では状態が判り易いようにそのまま撮影していますが、作業の際に傷がつかないよう、養生しながら行う事をお奨めします。
手前が持ち上がったら、そっと引っ張り出して下さい。力ずくで外すような事はありませんので、外れない時は何処かに引っ掛かってないか確認しつつ慎重に。
引っ張り出したら配線コネクターを外します。配線はドアの穴の中に戻ろうとしますので、少し引っ張り出しておくと、組み付ける時に楽です。
取り外したスイッチを分解します。左右3箇所ずつ爪がありますので、表面のカバーの方をマイナスドライバー等で持ち上げるようにして、1つずつ外していきます。ケースを割らないように気をつけましょう。
片面を外してる時に反対側が戻ってしまう場合は、工具を複数使うと楽にできます。何度かやってるうちにコツが掴めますので、焦らずジックリと。
分解ついでにカバー裏面のネジも外して、スイッチ周りを清掃しておきましょう。
運転席側AUTOスイッチ(緑矢印)に刺さっていた棒状の部品(赤矢印)が2つに割れていました。この棒はスイッチのクリック感を出す部品ですので、手応えが変になった元凶はコレが原因のようです。
そこで、代替品の棒を作成。手持ちにあったダーツの先端(ティップ部分)をリューターで削り、2.4mm四方の棒(青矢印)を作りました。長さは折れた部品に合わせて微調整。実際の材質は何でも構いませんが、折れ易いもの、割れ易いものは避けたほうが良いでしょう。
また、AUTOスイッチ(緑矢印)の穴の枠も割れていたので修復。内部のスプリングを外し、穴の中に瞬間接着剤を1滴流し込み。こうすると毛細管現象で割れた部分に瞬間接着剤が流れ込むので、ラジオペンチで外側から押さえるだけで枠が元通りに戻ります。
スプリングを入れ、代替品の棒を押し込んで完成。棒は軽く押すだけでフワフワと沈む程度の太さで、キツいとスイッチが動かず、細いとスイッチに遊びが出てしまいます。
調整が終わったら、棒を一度抜いて、穴の中にグリスを入れます。こうする事で、組立の時に逆さまにしても棒が落ちてくるのを抑止できますし、組立後のスイッチの動きもスムーズになります。今回は電気接点ではありませんので、シリコングリスを塗っておきました。
こちらはスイッチの接点部分。分解する時、金属端子の何個かは必ず外れてしまいます。その時の戻し方ですが、向きを間違えるとパワーウィンドが動かなくなりますので、画像を参考にしてください。金具の両端のうち、幅の広いほうが銀色の接点に、幅の狭いほうが黒点付きの金色の接点に向きます。
あとは、逆の手順で組み立てつつ、スイッチの動きを確認し、操作に違和感が無ければ車に取り付けてみましょう。
実際に使ってみたところ、若干の違和感は残るものの、実用上は全く問題の無い状態に戻りました。最初からこの手応えだと思って使えば、気になるレベルではありません。
これで、高額な部品を購入せずに済みました。
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