
Fit チューニングレポート
エアコン カットオフ
エアコン使用時の加速力アップ LastStationの加工カムを組んでからというもの、中高回転域のパワーは向上していますが、極低回転域となるアイドリング時のトルクが細くなりました。走行中は縁の無い回転域なので割り切れる部分なのですが、アイドリング状態で高い負荷を掛けた場合、つまり、エアコンをONにした際に出足が極端に悪くなり、場合によっては1〜2秒ほど動き出せないといった症状が出る場合もあります。エアコンを使用しなければ若干の出遅れ程度でスムーズにスタートできますが、夏場の炎天下にエアコンOFFで停車しているのは辛いものがあります。そこで、アイドリングからの発進時にエアコンを自動OFFするカットオフ回路を取り付けました。
今回使用したのは、@開発人fujiから発売されているタイマー回路 ワンショット立ち下り動作 (TR1D−LHG)です。これは入力信号がOFFになってから数秒間だけリレーを制御する回路で、これを用いて一定時間だけエアコンの信号をOFFにする事ができます。
リレーの入力にはブレーキ信号を用いました。ブレーキを離したという事は今から走り出すという合図であり、これを検出する事でアクセルを踏む直前にエアコンをOFFにする事が可能です。また、アクセルを踏まずにクリープで発進する時もエアコンがOFFになるので、エアコンを使用していない時と同じリズムでスタートできます。
今回はXハーネスに取り付けました。配線は以下の通りです。
ECU Eカプラ ワンショットリレー配線色 配線方法 E3(アース) 黒 分岐 E9(電源) 橙 分岐 E22(ブレーキ信号) 白 分岐 E28(エアコンスイッチ信号) 黄 割込み 赤 基本は電源線とブレーキ線からの分岐、エアコンスイッチへの割り込みのみなので、Xハーネスをお持ちで無ければ無理にECUの近辺で配線する必要はありません。ブレーキ信号はブレーキペダルに付いているスイッチやブレーキランプから取れますし、エアコンのスイッチ信号はスイッチ近くの配線に割り込ませれば簡単に取り付けできます。
タイマーの動作は5秒もしくは10秒がお奨めです。エアコンの効率を極力落としたくなければ5秒、エアコンを多少割り切れるのであれば加速重視の10秒を設定すると良いでしょう。ただし、渋滞などでブレーキを踏んだり離したりを繰り返した場合、10秒設定だとエアコンOFFの割合が多くなり、暖かい風が出てくる場合があります。
ブレーキ連動の副産物として、コーナーリングなどのブレーキング後加速でもエアコンがOFFになります。峠道を走る時には役立つかもしれませんね。
ついでに、立ち上がり遅延回路を用いてコンプレッサーの動作を1秒だけ遅らせる機能も追加しました。
エアコンのコンプレッサーが動き出すと同時に冷却ファンが回りはじめ、エンジンに大きな負担を掛けています。そこでタイミングをズラす事を思いついたのですが、冷却ファンの動作を遅延させるとエアコン使用時以外の冷却動作に支障が出る可能性がありますので、コンプレッサーの動作を遅延させました。
冷却ファンが回転する事で電気負荷が増え、発電の為にアイドリング回転数が上昇します。回転数が上昇しているとコンプレッサーの始動も楽になりますので、エンジンへの負担が小さくなり、負担が小さいという事は噴出される燃料も少なく、取り込む空気も少なくなるので燃費が悪化し難くなります。実際に動作を確認してみたところ、コンプレッサー動作中の吸気計(負圧計)の変化が施工前に比べてずっと小さくなりました。
こちらの施工方法は然程難しくありませんので、気になる方は各々で調べ、勉強して下さい。
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