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Fit チューニングレポート


ERC
(Exhaust gas Recirculation Controller)

サブコンならぬ、ミニコンです
Exhaust Recirculation CancellerFitのエンジン回りには、排気ガスの一部を吸気に戻して燃焼温度を下げるEGRと呼ばれる部品が使用されていますが、これの制御が上手くできていないのか、アクセルの踏み込みに対してレスポンスが鈍かったり、減速時の停車寸前で不安定な挙動を現したりと、ドライバーや搭乗者にとっての快適性が今ひとつな部分があります。

そこで、ECUからのEGR制御信号を加工し、より乗り易くなるようEGR本体を制御しつつ、EGRから戻ってくる信号を再度加工してECUに送る、専用のコントローラーを作ってみました。

試作品(没)これが開発初期に作った試作版。アクセルに対してエンジンの挙動のダイレクト感が増し、乗り易くなりました。

しかし、20km/hあたりで走ると挙動が怪しかったり、サブコンを付けていないFitに取り付けると燃調がズレすぎてノッキングしてしまうなど、使える環境・車がかなり限定されてしまうものでした。

これでは流石に使い難いため、あっさりとボツ。サーキットやジムカーナなど全開がメインの走らせ方には向いてると思いますが、渋滞にハマってダラダラと転がす街乗りには、やや不向きな感じがあります。

なかなかの低燃費。19.7km/Lそこで、新たな制御方法を考案。更にデータ取りと微調整を繰り返し、ついに完成。

取り付けて走ってみたところ、軽い渋滞を含む信号の多い市街地でこの燃費を叩き出しました。

測定は給油直後にリセットし、20km走った時点のものです。リセットしたばかりの好成績という見方もありますが、取り付けるまではリセット後5kmと走らないうちに16〜7km/Lに落ちていましたから、最大で2割ほどの燃費向上と見て良いのではないでしょうか。ちなみに、リセット後5km走行時では23.5km/Lと表示されていました。

他にも、ハーフスロットル以下の走行で僅かながらトルクアップしていると感じる場面もありました。これは本当に一瞬一瞬ですし、極僅かな違いでしかないのですが、普通に走ってて突然「おやっ!」と感じる時があって、この感じが燃費向上に繋がっているのではないかなと思うと、何とも嬉しくなったりします。

最終進化版その後、配線の接触不良などによるECUエラーが起こらないよう、回路構成を見直し、配線の数を減らしたバージョンを作成。旧バージョンではECUハーネスを切断し割り込ませる必要がありましたが、このバージョンでは切断が不要となり、万が一ERCが故障しても車体に影響が無いよう、かなりの安全設計になりました。

この仕様で一時期頒布を行っていましたが、多くの注文が殺到し、手に負えなくなりました。よって、現在はLastStationに権利を譲渡し、製造・販売を引き継いで頂いてます。LastStationより販売のERC−Nは、ERCを元に手を加えた別バージョンであり、性能面ではERCとほぼ同等ですが、配線方法など細部が異なりますので、混同されませんよう、ご注意下さい。

 


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