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Fit チューニングレポート


VTRC
( Variable Transmission Ratio Controller )

CVT制御による、快適な加速フィーリング
VTRCとXハーネスFitに採用されているCVTは、その名の通りギヤ比を無段階に変更できる画期的なミッションで、従来のATは勿論、MTでも難易度の高かった「ローギヤード化/ハイギヤード化」を電気制御だけで実現できる素晴らしいシステムです。

そこで、CVTを制御するサブコンを作ってみました。

VTRCと名付けたこのサブコンは、Fitに最適化された2種類のCVT制御マップを内臓し、走行中でも自由に切り替えられるように作ってあります。機能をON/OFFするスイッチも備えていますので、いつでもノーマル状態に戻す事が可能です。

エアコン使用時や多人数乗車時の重さを感じさせないマップA、高速や信号の少ない道をより快適に走るマップB、ともにエンジンをパワーアップする事無く、ギヤ比を適正に制御する事で、スムーズな加速を得るとともに、ドライバーへの負担を低減しています。加速を終えて巡航モードに入ると純正のギヤ比で走行しますので、燃費も極端に悪化する事無く、走らせ方次第では、逆に向上し易くなっています。

開発基板これはVTRCの開発時に使用したデータ取り&動作確認用のテスト基板です。

VTRCは、もう1つ、特殊な機能を備えています。LastStation製の燃調学習キャンセラーLFCと接続する事で、より繊細な学習制御を可能とし、LFC単体では難しかったエンジンチェックランプの点灯を抑制します。LFC制御のみの使用も可能ですので、CVT車に限らず、MT車にも価値があります。

6Pトグルスイッチ2つのマップとノーマルの計3段階を切り替えるため、スイッチは6Pトグルスイッチ(中央OFF)などを利用すると、簡単に作れて扱い易いと思います。
スイッチ部の配線配線はこんな感じになります。青線を上下に取り付けることで、スイッチがどちらかに倒れていればONとなり、VTRCのマップが利用可能になります。

緑線は片側のみにとりつけ、ここがONになるとBマップ、反対側に倒した場合はOFFのままなのでAマップになります。

収縮チューブで絶縁ハンダ付けを終えたら収縮チューブで絶縁。これで見栄えも良くなります。

あとは、配線の先にギボシを取り付けるなどして、VTRCに繋げばOKですね。

ロゴマークMOBILIO/Spike/AIRWAVEとの適正も確認できました。どの車両も、Fitと同様に凄まじい初期加速を得る事ができます。

完成&適合確認を記念して、切り文字ステッカーも作ってみました。

巨大ロゴステッカー更に横幅60cmのステッカーを作り、ボンネットに貼ってみました。

ボンネットの反射具合によって目立ったり目立たなかったりするのがまた良いかなと。

レーシングスペック マップCにて調子に乗って、機能強化してみました。

従来のマップA/Bに加え、高回転走行(3000rpm以上)を前提としたマップCを追加。更に、全開域ではオートキックダウン機能も内蔵し、より早く短時間で高回転に至るよう調整してあります。

画像はテクトムのマルチモニターによる回転数ピーク値。5800rpmがレブリミットの1.3で、5940rpmまで回ったと記録しています。しかも、アクセルを抜くまでこの回転数を維持して走ってました。ここまで来ると、高速道路での合流や追い抜きも楽に加速していきます。

ただし、高回転重視ゆえに低回転が犠牲になってます。街乗りで使うにはギクシャクして乗り難い場合もあるでしょうし、マップA/Bより出足がもたつく等のデメリットもあります。また、オーバーレブを繰り返すとエンジンにも悪い影響を与えます。

よって、この追加機能はレースなどの割り切った走行を前提とした物とし、レーシングスペックと名付けました。

 

自作スイッチノーマルとマップA/B/Cの4段階切り替えが必要になりましたので、ロータリースイッチと7セグメントLEDで専用のスイッチを作ってみました。

このロータリースイッチは、2回路6接点の物を使用しています。その中の1回路をVTRCのスイッチ切り替えに、もう1回路をLED表示の切り替えに、それぞれ回路を独立させて使用しています。

スイッチ配線には、PC用のLANケーブルを使用しています。加工は大変ですが、入手し易さと配線の色が選び易い事、きちんと使えばノイズに強い事などから採用しました。

レーシングスペック用スイッチ回路図(7セグ文字表示)7セグ表示とスイッチの配線はこんな感じです。

特別なICとかトランジスタは使っていませんので、抵抗を使ってLED照明を自作できれば、作れると思います。

※画像クリックで拡大します。(画像提供:ジャンプマンさん)

レーシングスペック ロゴマークどこまでも調子に乗りまくって、レーシングスペックのロゴマークも作成。

ただし、こちらは切り文字ステッカーで作るのが大変なので、あくまでデザインのみです。

VTRC RX ロゴ
VTRC RX(Racing spec eXtra)
車速とエンジン回転数の相対表
km/hrpm
〜401100
501200
601350
701500
801700
901900
1002100
1202400
ローギヤード化が可能であれば、ハイギヤード化ももちろん可能。という事で、ハイギヤードマップを追加した 【VTRC RX(Racing spec eXtra)】も作ってみました。

アクセルを踏み込んだ時はレーシングスペックと同様のローギヤードとなり、そこから僅かにアクセルを抜く事でハイギヤードに切り替わります。つまり、一気に加速して瞬時に巡航モードに切り替える事のできる、低燃費走行に最も役立つ仕様です。

常にハイギヤードという案もありましたが、この場合、加速時のもたつきが顕著に現れ、合流や追い越しの祭に危険と隣り合わせになってしまいます。であれば、一時的な加速時のみローギヤードとし、燃費は巡航時の回転数を下げる事で稼ぐ。これが最も乗り易く、燃費向上に繋がるのではないかと考えています。

また、頒布用として、次の2バージョンも作成しました。
VTRC eco(エコ)
従来のVTRCと違い、切り替えスイッチを持たずにAマップ固定。
ノーマルに戻す機能は持たず、加速中はAマップ、巡航でハイギヤード化。
VTRCシリーズの中で最もローコスト、かつ、操作要らずで取り付け・取扱いが楽なエントリーモデル。

VTRC eco+(エコプラス)
従来のVTRC/VTRCレーシングスペックと組み合わせて使う事ができる、言わばVTRCのオプション的存在。
単品でも動作可能だが、ecoと異なり、加速中はノーマル同等となる。加速よりエコランに徹したいという人にもお奨め。
eco同様、切り替えスイッチは持たない。

※eco/eco+共に、LFC制御機能はありません。

 


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